
Statement

建物再生室とは?
私達、建物再生室は「自国の都市、地域に根付くあらゆる建物の魅力、らしさを発見して
未来に繋いでいく」という大きなミッションを持つ技術者集団です。
日本は第二次世界大戦で焼け野原になった後に、一気に大量の建物が必要になり、作り手側の工夫で規格化、効率化が図られると同時に核家族化が進みました。都市部では特に人口が急上昇し、歴史ある建物が残っているエリアも再開発されマンションや商業ビルへと変化し続けています。
時代が進み、まちの記憶の手がかりとなる建物もいよいよ少なくなり、今後人口も減少すると言われている中で、これ以上建物が解体され続ける未来よりも、風土に馴染む古い建物に丁寧に手を加えて活用し、まちの記憶が積み重なっていく未来を創りたいと考えています。

私たちが考える「再生」


作り手(職人)による技と使い手による味・経年変化が積み重なった部材、空間をその建物の「オリジナル」として評価しこれからも使えるように再構築し、価値を高めていくこと。(中村)


誰にも気づかれないで朽ちていく素材の魅力を自分のフィルターを通し、ひと手間を加えることで誰かの目に、心に止まり、その誰かの今日が豊かになる一部になれたら。
既存の空間を呼応する様なデザインを再生と呼ぶ。
素材だけでなく、既存空間で与えられる行為そのものを継承することも再生。(向井)


再生とはもう一度生まれること。
刷新的リノベーションにみられる、全く新しいものに生まれ変わらせることではない。その建物が持っている”らしさ”を保った更新である。それは時には特徴的な柱や梁などの部材かもしれないし、特異な平面や断面構成かもしれないし、開口部によってもたらされる陰影かもしれない。
あるいはもっと抽象的なその建物が持つ空気感しれない。数多ある要素を建物ごとに読み解き、その建物が持つ欠かすことの出来ない”らしさ”を生かしつつ、再び役割を与えることを再生と考える。(川音)


「再生」とは継承されること、あるいは継承できる状態をつくること。
それは建築そのものなのか、体験なのか、それとも行為なのか、スケールや方向性は何なのか。単なる「賑わい」のような抽象的な概念ではなく、物理的な存在や具体的な要素—特に人に関わるものほど、より強くその効果を感じる。古いものがただ放置され、朽ちていく。それはなぜいけないのか?それは、建物だけでなく、その場所で営まれていた活動や行為、方向性、そこにあった合理性や不合理性—そうしたものが共に忘れ去られるから。継承できなくなるから。
人の思い出や記憶は、行為や関係性の中に蓄積される。記憶そのものを再生することはできないが、記憶が紐づく要素ならば、継承することができる。すべてを残す必要はない。ただ、失われかけていた何かを継承できるのなら、それは「再生」と呼べるのではないか。僕にとっての「再生」を一般的な言葉に置き換えるなら、それは「人の記憶に紐づく要素の継承」なのかもしれない。
「建物再生室」の「建物」という言葉は、単なる「建築」ではなく、人との関係のなかにあるモノとしての意味を持たせたかった。建築という言葉が広義であるのに対し、建物はより具体的に、人の営みとともに存在するものだと感じるから。(澤田)
私たちができること
Work Flow
私たち建物再生室は、古民家や歴史ある建物の再生を一貫して手がけています。業務フローは「調査」「計画」「設計」「施工」「活用」の5つのステップで構成され、建物の現状把握から活用提案までをトータルでサポートします。まず、徹底した現地調査を行い、建物の状態を詳細に分析。次に、クライアントの想いや条件を整理し、最適な再生計画を立案します。設計では、計画を具体的な形に落とし込み、持続可能かつ魅力的な空間をデザイン。自社施工による確実な品質管理のもと、計画を現実のものへと変えていきます。
そして、完成後もその価値が最大限に発揮されるよう、活用の提案まで行います。特に設計では、伝統を尊重しながらも新たな価値を生み出すクリエイティブな視点を大切にしており、ただのリノベーションではなく、唯一無二の空間づくりを目指しています。
会社概要
社名 | 株式会社ヤマムラ 建物再生室 |
設立 | 1965年5月 |
資本金 | 4,000万円 |
建設業者登録 | 国土交通大臣許可(特-4)第15759号 |
一級建築士事務所 | 山形県知事登録第1814号 東京都知事登録第48434号 |
宅地建物取引業者 | 山形県知事(1)第2779号 |
加盟協会等 | 全国建設室内工事業協会 日本ツーバイフォー(2×4)建築協会 日本木造住宅産業協会 日本CLT協会 ・ スチールハウス協会 会員 |
所在地 | 本社 〒996-0053 山形県新庄市大字福田711-6 TEL:0233-23-4315 東京支店 〒136-0072 東京都江東区大島3-6-13 TEL:03-5626-0371 仙台支店 〒981-3217 仙台市泉区実沢字中山南31-5双葉ビル2F TEL:022-343-7080 |